COMMENT

ポン・ジュノ監督、園子温監督など著名人、絶賛!
映画祭、マスコミからも賞賛の嵐!

一年間自分たちの想いを貫いた精神に感動した!!
最近の若者には珍しく、映画への覚悟がみえた作品だ。
木村大作(映画監督・カメラマン)

一見「感動の大作自主映画」のような外観をしたこの映画の奥には、
「シュールレアリスティックな毒」が仕込まれている。
やや荒削りな「その毒の仕掛け」をも楽しめれば、アナタは『祖谷物語』の最上の観客だろう。
長谷川和彦(映画監督)

心に残って何かじわじわと反芻してくるものがあります。
ふだんの出来事で、これとこれってどこかでつながってるんじゃない?
みたいなことも再体験できます。これって神業です。
魂の入った映画です。これこそ映画体験です。
山川直人(映画監督)

蔦の並外れた映像は華々しい過去の幻影と我々を向き合わせる。
つまりは、輪廻する日本映画である。
イギリス “テレグラフ”紙 五つ星評価(最高点) ★★★★★

169分て長えーよ、とか思ってたけど、観てたら終わってほしくなくなった。
映画らしさに満ち溢れた最高に幸せな時間。俺もこういうの撮りたかったんだ、昔。
なんかすげぇや最近の若いのは。脱帽。
中村義洋(映画監督)

誰もが一度は作ってみたいと思う、自然と人間の桎梏の大きな物語。
それがまだ二十歳代の監督を中心とした若いスタッフによって作られたのに驚かされた。
そのうえ、そいつは、こちらの魂を大きく揺さぶってくるところまで到達しているのだ。
次代を切り開く映画の誕生、そこに立ち会えた気がした。
瀬々敬久(映画監督)

 

器用さが重宝がられる“今”、
「祖谷物語」のなりふり構わず映画に挑む不器用さは特筆モノだ。
映画のあちこちに空いた穴から、時代と真っ向勝負した爽快な光が差し込んでいる。
蔦 哲一朗、極上の始動。
山本政志(映画監督)

 

これは熱い思いのこもった映画だ。それがなによりいい。
佐藤忠男(映画評論家)

 

山を山として、風を風として撮れる監督は貴重である。
今どきを共感するためでなく、努力家の汗に報いるためでもなく、
正しいスタートラインに立つ新しい才能を目撃するためにこそ『祖谷物語』は見られるべきだ。
大寺眞輔(映画批評家)

最高! 映画は、もっと頑張れ!俺は超推薦する。
園子温(映画監督)

長い長い映画なのに、たんたんとしんしんと物語と風景が心に折り重なっていき、
最後の絵で解放感と感動を味わいました。
♪大きな玉ねぎの下で♪も嬉しくありがとうでした。
梨奈ちゃん神々しくきれいランナー*\(^o^)/*
サンプラザ中野くん(ミュージシャン)

今どきこんな無謀な挑戦をした蔦哲一朗はスケールのデカい稀代のアホであり、
祖谷の深山幽谷のごとき計り知れなさを感じる。彼の世界へ強引に惹き込まれた。
想田和弘(映画作家)

圧倒的なまでの幽玄な自然に抱かれ
もがき、苦悩し、破壊し、しかし、力強く、気高く生きる人間の姿は、
やはり愛おしく、なんとも美しい
闇夜を引き裂き現れた暁時は、無常の世を照らし出し
観る者の心に迫る
井浦 新(俳優)

美しい映像に目を奪われた。
そして、監督らの執念に、圧倒された。
映画を物語っていくことには、恐ろしく不器用だが、
言いたい事、描きたい事が、溢れ、こぼれ落ちた結果だろう。
「祖谷物語」は、蔦哲一朗監督の、渾身の一作だ。
小林政広(映画監督)

山村の四季をフィクションで、それもシネスコの35フィルムで押さえる、
という映画作家ならば誰でも夢に見るアイデアを楽々と(では実はないのでしょうが)、
処女長編で達成してしまった監督の力技に拍手。
アクション女優・武田と舞踏家・田中の山人コンビもキレ良し。
上島春彦(映画批評家)

「あまりに無謀な試みではないか」と予想していたが、上映時間中、
これこそが自然な映画作りではないか、とさえ思えて来た。
本作は映画は技術ではないことを証明する為に、35mmフィルムと魂で挑んだ記録だ。
松江哲明(映画監督)

デジタル化が進む映画の世界で、
若い監督、スタッフたちの「フィルムで撮る!」という強い意思、

「現地で徹底的にロケをする!」という強い思いに、俳優陣がみごとに応えている。映像の力、ここにあり。
寺脇 研(映画評論家)

感心しました。愚直に真っ向から映画制作と向き合っている。大したものです。
二人の登場人物の無言のリレーを貫いたこと、その、演出の屋台骨にも好感を持ちました。
七里 圭(映画監督)

 

僕が祖谷に入った約40年前と変わらず、今でも若者は祖谷に何かを感じて
「住んでみたい、負けても戦ってみたい」という思いを抱きます。
それを思うと、この祖谷にはまだ強力な引力が残っているように思います。
この映画製作自体がそれを象徴する出来事のひとつだと思います。
アレックス・カー(東洋文化研究家)

日本のアンダーグラウンドが、都会主義と資本主義が抑えつけようとしている
神秘的な田舎の景色の中で生まれてることを思い起こさせてくれる。
フランス映画雑誌『カイエ・デュ・シネマ』

僕の一族は高度経済成長に伴い、暮らしやすさを求めて曾祖父の代で祖谷を下りた。
この物語の中で繰り広げられる老人と少女の生活は今や幻想でしかないが、
非情な四季の懐に美しさを求め、フィルムに収めることで、
蔦組はその清廉な生き方が確かにあったことを立証しようとする。

都市に溺れる今の自分につい感じてしまう、うしろめたさ。僕の身体にも、
確かに祖谷の血が流れているのだ。
向井康介(脚本家・三好市出身)

こんな、アマゾンの奥地のような秘境が、日本にあるなんて!
地方出身であるにもかかわらず、映し出される風景の数々に純粋に驚いてしまった。
きっと、これ程までに勇敢で、やりたいことをやり抜いている自主映画は、
これから先、他にないだろう。
横浜聡子(映画監督)

映画がデジタル化の波に晒される中、そのことへ抗うように全編35ミリで撮影した本作。
若き映画人たちが自主製作の体制でありながら、
徳島県の山深い土地の四季を一年もの期間を費やして撮影したこと自体が、
日本映画界への挑戦とも言える。彼らが問う共生や開発、
物質文明に対するアンチテーゼと共に描かれるのは自然の過酷さ。
それらは終幕を包み込む少女の微笑みが回答となり、
現代人が忘れかけた人生讃歌を奏でてゆく。
松﨑健夫(映画文筆家)

ファンタジーと現実の境に位置するかのような祖谷とその荘厳な四季を
捉えた映像世界に終始圧倒されると同時に、アナログな映画だからこそ、
現実社会が確かに失ってゆくものを遺すことが可能ではないか、という
多重の意味合いに気付く。誠実な映画だ。
中井圭(映画解説者)

 

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